(このページにはプロモーションが含まれています)
はじめに
今回は、会津盆地の古墳といえばここ、三角縁神獣鏡が出土した日本最北端の大型前方後円墳会津大塚山古墳。
その測量調査に尽力した元福島県立博物館学芸員でもある辻 秀人氏の著書「東北古墳研究の原点・会津大塚山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)」を紹介していきたいと思います!
この本は以前読んだことがありましたが、先日福島県立博物館を訪れたときに大塚山古墳の発掘物などの展示を見てもう一度興味を持ち読み返してみました。
大塚山古墳以外にも会津盆地の古墳や生活、人々の移動などについて詳しく知ることができ、一般の人にも読みやすいので入門編としてもおすすめしたい一冊です!
ページ数も多すぎず、写真も多いから一気に読めるなし。
※記事内で少し内容にふれています。前情報なしで読みたい方は注意。
書籍「東北古墳研究の原点」の章編成
この本は5章構成で書かれており、1章は1960年代に行われた大塚山古墳の発掘作業について。
2章は1980年代に改めて行われた大塚山古墳の測量調査について。
3章は地元の古墳探索家との交流によって新たに発見された一箕古墳群の調査、発掘作業について。
4章では発掘された土器から推測される、当時の生活の様子や他の土地からの人の流れについて。
5章は会津盆地の古墳時代を考察しています。
書籍「東北古墳研究の原点」の注目ポイント
書籍の中で、注目したいワクワクポイントを5つご紹介していきます!
まずは、古墳といえば気になる葬られた人物について。
大塚山古墳の発掘調査では棺が2基発見されています。本の中では、調査によって分かった人物についての手がかりや、発見された時の状態などを深掘りしています。
次に発掘や測量調査の大変さについて。
実際に参加された方ならではの苦労、皆で協力して達成した時の楽しさをリアルに窺い知ることができます。
著者や発掘に携わる方々の古墳に対する熱意、その先にあるわくわくするような新しい発見が実際に体験したことのない一般人にも伝わってきます…!
また一箕古墳群の深掘りも面白いです。大塚山以外にも、白虎隊で有名な飯盛山やその近くの堂ヶ作山も古墳だというのは意外でした。
しかも、一箕古墳群を調査することで大和地方だけでなく北陸地方とのかかわりまで分かってきたというのだから驚きです。
一箕古墳群以外にも会津盆地には小国山麓古墳群、宇内青津古墳群があり、そちらも深掘りしています。
宇内青津古墳群はこんなにたくさんあるのかと驚きました。
最後に、発見された土器や石器などをもとに東北地方の弥生時代~古墳時代への移行についても書かれており興味深かったです。
教科書で習う一般的なことではなくしっかり地域に特化して書かれているのが面白いポイントだと思いました!
なかなか見れない貴重な写真も見ることができてワクワクしたぞぉ
おわりに
今回は会津の古墳について書かれた書籍をご紹介しました!
発掘、研究、尽力された方々のおかげで今博物館などで発掘物を見れるし、詳しいことが分かったんだと思うと胸熱です。
書籍を読んだ上で、博物館に足を運ぶとまた違う発見があるかもしれません。
(一度発掘のバイトとか参加してみたい...)
それでは、今回はこの辺で!
お読みいただきありがとうございました、また次回にお会いしましょう。
記事を気に入っていただけましたら登録お願いします✨
参加中↓
ブログ村の読者登録はこちら↓